バラの生育に欠かせない環境といえば
まず最初に日当りが浮かびますが、
意外に知られていないのは風通しです。
風通しの良いところと悪いところでは
明らかに生育に差がでます。
なぜ風通しの良さが必要かといえば、
風通しがないと蒸れることにより
病害虫の温床になることが一つの理由ですが、
風にそよぐことにより葉から水分が蒸発し
バラの株全体の新陳代謝がさかんになり、
それによって葉の細胞が充実して硬くなることによって
病害虫がつきにくくなるからです。
また風通しが悪いと葉だけではなく
株全体が軟弱に育ってしまうようです。
鉢植えのバラの場合は
風通しの良い場所へ移動してやれば良いのですが、
地植えの場合は植え替えの時期以外に
根を触ると枯れてしまうことがありますので、
不要な枝や込みいった葉はこまめに間引いたり剪定すると
ある程度風が流れやすくなります。
逆に風が強過ぎても葉が擦れたり転倒することによって
株が痛んでしまいますので、
ベランダや屋上で栽培する場合は
強風に気をつける必要があります。