肥料食いと呼ばれるバラの施肥法

バラはその美しい姿からは想像できませんが、

「肥料食い」と呼ばれるくらいに肥料をたくさんあげないといけません。

ほとんど一年中施肥しているイメージですが、

タイミングや時期によってチッ素・リン・カリのバランスを変えることが大切です。

まずは根の活動が始まる前の12月から翌年の2月上旬にかけて元肥を与えますが、

油かすと骨粉を堆肥に混ぜた穏やかに効く有機肥料にしています。

3月は本格的に芽が動き出す時期でもありますので

念の為に肥料を与えます。

4月は施肥しない派とする派に別れますが、

私は肥料過多による害虫の被害が心配なのであげません。

5月は花が咲き終わるまで絶対に肥料をあげてはいけません。

花が咲き終わった後に、お礼肥という意味で

チッ素の少ないタイプの肥料を与えます。

6月は梅雨の雨で土の中の肥料が少ないので、

(花が全て咲き終わった株にのみ)リン・カリ・チッ素の

バランスが良い肥料を必ず与えます。

7月の施肥はお休みをして、

8月の終わりの夏の剪定のときに

冬の元肥と同じものを控えめに与えます。

9月は土の中に夏の剪定後の肥料分が残っているので、

リンとカリ主体のものを控えめに与えます。

10月は花が終わってから、

リンとカリが多めでチッ素分の少ない肥料を与えます。

11月の施肥はバラの冬眠に向けて、

チッ素分は与えずにリンとカリのみにします。

その後、冬の元肥へと繋がっていきます。

肥料ひとつとってもこんなにも手がかかるバラですが、

綺麗に咲く姿を観るとその苦労をすべて忘れてしまうほどの魅力にあふれています。